【体験談】突然の事故で頬骨、肩、脛を骨折〜リハビリに励み周囲がおどろく回復力でラフィーラ体操インストラクターに復帰!

体の力に感謝して 東京在住インストラクター Y・T(54歳女性)

【突然の事故・・・】

2013年11月14日、埼玉県川越教室からの帰宅途中、歩道に乗り上げて来たバイクにはねられ、右脛骨高原骨折、左上腕骨大結節骨折、左頬骨骨折、顔面は打撲と擦過傷で血だらけという状態で病院に運ばれました。意識が戻ったのは事故から一時間後のことでした。足の骨折は炎症が酷く手術が出来るまでに8日間かかりました。

【回復する為に必要な痛みとの戦い】 

術後の診察で医師から「今まで手術後こんなに膝が曲がる人を見たことがない。」と言われ、毎日のようにラフィーラで体を柔軟にしていたおかげだと痛感しました。

一方、膝、腰の痛みが酷く、高熱も続きました。痛み止めのせいか頭痛も酷く、頭は常にクラクラしていました。そんな状態であっても不思議と不安は無く、周囲が驚く程回復するという自信と余裕がありました。そして、術後3日目からリハビリがスタートしました。しかし、リハビリを始めて愕然とします。長座で右足が少しも上がらない。

膝から下は通常の2倍の太さにパンパンに腫れています。これには本当に焦りました。手術が失敗したのではと思ったくらいです。チタンプレートをボルトで脛骨に固定する際、筋肉も神経も動かしている為ダメージが大きいとのことでした。ともかくここからは痛みとの戦いです。膝を少しでも曲げようものなら激痛が走ります。ただ、ひたすら痛みに耐えて動かすしかない。痛みに慣れるしか無いのです。膝を曲げる角度は30度からスタートです。10日が過ぎた頃から自主トレを行いました。そのかいあって2日で135度まで膝が曲がるようになりました。回復する為に痛みは付きものだという体験は大きな学習でした。

【事故で得られた体操効果】

入院から一か月が経ち、リハビリにも慣れた頃、今度は左耳が聞こえなくなっていることに気付きました。左感音難聴との診断で事故後一か月以上経っているので、薬の効果が期待出来ないとの説明を受けました。つまり回復しないということです。

右の体(右脚)の重傷は、左の脳(左耳)に、このように影響するのだということを身をもって知りました。また左肩の激しい痛みから首や肩が凝り、視力にも影響が出ていました。めまいや、視野が狭くなりものが見えにくいという症状です。医師によると眼に異常が無くても、事故によって視力がなくなるケースもあるとのことでした。これは自力で治すしかないと考え、痛い肩をカバーしながらせっせとショルダーラフィーラや背骨の体操、首のストレッチ等を続けたところ症状がすっかり無くなりました。

どれもこれも未経験の事ばかり、大原先生に教えられてきたことを図らずも実体験することになって、つくづく当たりまえのように受けていた平穏無事の幸せと、ラフィーラ体操効果の凄さを痛感しました。

【具合の悪い時こそラフィーラ】 

また入院生活に慣れてきた頃、ごく自然に呼吸法や体操のことを周囲の人に語っていました。

高血圧と便秘で悩む同室の方に簡単な体操と呼吸法を毎食前に15分間行って頂いたところ、翌日、血圧が安定し、便秘が改善し、その効果の早さには同室の方共々に驚きました。

常々大原先生が言われている「体の具合の悪い人程体操をするべき」とのお話を目の当たりにする思いでした。その後も転院したリハビリ病院でも患者さん達と一緒に呼吸法と体操をしたところ、何と、ある方は初めて車椅子から自力でベッドに移ることができ、これには理学療法士も驚いていました。

そのように体操を指導したり、食事の介助のお手伝いしたり、自主トレに励んだりと二ヶ月半の入院生活の中、出来る限り自分らしく働き続ける毎日を工夫しました。

自分自身のリハビリ体験や人様の体を通して得られた数々の実体験から、体操する必然性を改めて知ることが出来ました。

【驚くべき体の再生力】 

入院中やその後のリハビリをする中、自分自身が体験した様々な体の再生する力には驚かされることばかりです。医師からは術後、膝は130度まで曲げられれば良いでしょうと言われていましたが現在180度つまり正座が出来るようになりました

大原先生に励まされ、おかげさまで事故から約8ヶ月を経た2014年7月11日、無事ラフィーラインストラクターとして仕事復帰することが出来ました。これには私自身もさることながら家族も皆一様に驚いています。何せ、年内に回復は無理、まして仕事ができるようになる目処が経つには何年も掛るのではと思っていたからです。

今はまだ私の膝には金属のプレートが入ったままですが何とかラフィーラの自然な動きがとれています。動かす程に起こる痛みは今もありますがこれも完全回復の為のリハビリ痛と理解して鍛えるつもりで頑張っています。

もちろん医師の宣告に反して正座してくれた右脚同様、左耳の聴力も回復させるつもりです。

そして、私自身が健康なうちから体操することで、体を整え、柔軟性と筋力を持てていたということが早期回復に繋がったと確信しています。

今後、仕事を通して一人でも多くの方に、何不自由の無い元気なうちから体操する習慣を身につけて頂けるようお伝えしていきたいと思っています。