特別寄稿 先端医療に携わる医学博士が推薦する健康体操ラフィーラ

福島先生チラシ写真データ
福島雅典氏
㈶先端医療振興財団 臨床研究情報センター長
京都大学名誉教授 医学博士
1973年名古屋大学医学部卒業。
名古屋第二赤十字病院、京都大学大学院、浜松医科大学助手を経て、1978年より愛知県がんセンター病院内科診療科医長。2001年より京都大学医学部附属病院探索医療センター検証部教授、2003年より外来化学療法部長を兼任。2007年より現職に就く。大学における新しい治療法の開発力を強化するために文部科学省がすすめる国家プロジェクトのリーダーを勤めている。特に力を入れているのは再生医療の実用化である。医師のバイブルである医療事典として世界中で聖書の次に多く読まれている『メルクマニュアル日本語版』の総監修、米国国立がん研究所によるがん情報PDQ監訳・監修を行う。その他著書多数。

〜珠玉の健康指針〜
歯を磨くようにからだを磨く

【ラフィーラを始めて21年】

私がラフィーラに通うようになって21年になる。きっかけはジョギング等の普通の運動と違って呼吸も脈拍も速くなりません。心拍数が多いネズミは寿命が短いですよね。脈が速くなるということは、心臓がそれだけ多く働くわけで、よくないのでしょうという大原先生の一言だった。初めてレッスンを受講した際に、からだが隅々まで活性化し、呼吸法による心の落ち着きを体感したことを今でも覚えている。

【血圧が安定し、眠剤もいらなくなった】

週に2回、21年間続けて、その効用はいくつか証言できる。

始める前と比べて、ずっと年をとっているのに関らず疲れを覚えることがない。
以前は時々飲んでいた眠剤を飲まなくてもよく眠れる。
血圧は120で安定
している。
階段を駆け上がっても息切れはない。
正しい姿勢の方が気持ちよくなった。
風邪をひかなくなった。
時々、人から『若く見えるが何か秘訣は?』と聞かれたりする等々。

そう、ラフィーラの真価は、続ける者のみが享受できる。

【医学的に理にかなったラフィーラ理論】

『毎日歯を磨くようにからだを磨く』大原先生の言葉だ。私がいつも感心するのは、折にふれ健康に関わる大切なことがらを誰もが納得する言葉でわかりやすく話されることだ。とくに繰り返し語られるのは、『ラフィーラでふだん使わない筋肉を使うことにより、からだの隅々まで酸素を送り届ける』『からだを内観する・・・からだの隅々まで血行が良くなっていることを感じとる』等々。

ラフィーラは医学的に非常に理にかなった理論であり、心と身体の原理への深い洞察に基づいて完成されていることがよく分る。

【 ”ほんもの”の健康法ラフィーラ】

老化は廃用による。使われない組織は萎縮していく。脳も筋肉も、使っている組織の機能はよく維持される。実は、この医学的事実、というか自然の摂理の重みをからだで覚えてすべての組織を活かすことが健康法の極意の一つであろうと思うが、凡人にはなかなかたどりつけない高みだ。若い時からの習慣にとっぷりつかって、自堕落に衰えていくのが凡人である。『毎日歯を磨くようにからだを磨く』という言いまわしには凡人にもできる「きっかけ」がある。誰でも歯を磨かないと不快である。そのようなことをしていたら、いずれ歯を失うことになる。からだも同じことなのだ。ラフィーラを終えた時の軽くなった感覚をからだと脳が覚えれば、「歯を磨くように」習慣化できる。ふだん使用しない筋肉の萎縮を防ぎ、からだ全体を活性化でき、そして老化を防ぐことにつながる。

今日、健康法に関する情報は巷に氾濫しており、安易なものも多い。医学的専門家によるものもあるが、本当に身につく”ほんもの”がどれほどあるかは疑わしい。かつて流行したものを思い出してみると枚挙にいとまがない。それらは今どうなっているのだろう。それらと違ってラフィーラは易きにつくことなく実に地道に普及してきた。

【体操の効果は回数と継続年数による】

京都大学医学部探索医療センターによるアンケート調査(2005年)は、私の経験のみならず多くの体験者からの報告を裏付けるとともに、みごとラフィーラの真実を明らかにした。

ラフィーラの効果は、一週間に行う回数、継続年数によってますます顕著になるのである。何よりも重要なことは、高齢になればなるほどその効果は著しいという医学的に重要な、驚くべき事実だ。これは、介護のいらないからだをつくるという理念と理論を証明する結果である。

ラフィーラの実態と効果は第5回日本抗加齢医学会総会にて発表され(2005年)インド医学専門誌に論文として掲載されている(2007年)

【正しい最先端医療とは】

昨今注目されている万能細胞(IPS)等の再生医療の研究は、実は決して最先端の医療ではなく、本当は自分の中にある細胞を自分の力で蘇生させること、それこそ最も正しく新しいのである。最近では骨髄や皮下脂肪に幹細胞という全ての細胞の再生に役立つ細胞が存在することも解っており、これは年齢と共に減ってくるが運動することによって一定量維持され、うまくからだを使うことで血液の中に取り込まれ易くなるとも考えられる。そうしたことを総合してラフィーラのような体操を自ら行うことが大変重要である。

ラフィーラは独自の理論と体験から生まれた実践的な智慧であり、再生生理学からも納得できる論理である。

【珠玉の健康指針】

『毎日歯を磨くようにからだを磨く』という言葉はまさに珠玉の健康指針である。

介護のいらないからだをつくる。活力ある健康長寿社会をつくり上げる。それは私たちの願いであり、今を生きる世代の責任である。

ラフィーラの普及はその恩恵に預かる者の使命である。